山梨肺癌研究会会誌 第16巻2号 097-101(2003)
術後約20年後に再発した
縦隔liposarcomaの一切除例
松原寛知、長阪 智、水谷栄基、桜井裕幸、木村光裕、小林 香
石川成津矢、蓮田憲夫、井上秀範、松本春信、福田尚司
窪田健司、小島淳夫、毛利成昭、鈴木章司、腰塚浩三、進藤俊哉
高野邦夫、吉井新平
要旨
症例は58歳の男性,1982年9月縦隔腫瘍にて左開胸下に腫痩切除術を施行. atypica1 lipomaと診断された.その20年後の2002年11月縦隔に再発が疑われ,当科紹介.一期的には切除困難と考え,ニ期的に切除術施行.病理組織学的にはWelldifferentiated liposarcomaで前回の再発と診断された.Liposarcomaは成人のSoft tissue sarcomaの中では一般的なものであるが,Mediastinal liposarcomaは極めて稀である.また,再発率も高く,今後も長期にわたる慎重な経過観察が必要と考えられる.
Key words : Liposarcoma,再発,縦隔腫瘍
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